どうも!!
お久しぶりの更新でございます。
最近めちゃくちゃ忙しかったんです……
が、
更新せずにはいられません!!
そう!!
「デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」を観てきたんですよ!!
ラスエボとは
この「デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION 絆」とはデジモンシリーズ20周年を記念して制作された作品です。
初代(無印)の主人公である太一達の最後の物語(アドベンチャー)と銘打って公開された文字通りLASTとなる劇場作品なのですよ!!
アラサーの僕からしたら観ないなんて選択肢はありえません!!
はじめに
まずは触れなければならないでしょう………
今作に先駆けて公開されていたあの伝説の駄作……
忌まわしき「デジモンアドベンチャーtri」という作品のことに……
もうtriについては文句以外出てこない最悪のシリーズでしたと言ってしまえば楽なのですが……
triについてはコチラ↓
簡単に説明すると、
初代(無印)は太一達が小学生の頃のお話。
ドキドキの出会いから超感動の別れまでを描いた完璧なアニメシリーズですね。
そして02を挟み、triは太一達が成長し高校生になった頃のお話。
そのはずなのですが、
何故か全てが退化した粗とツッコミどころの嵐となってしまったある意味完璧な劇場シリーズです。
多くは語りませんが、肝心なのはこれらが作品として繋がっているという事です。
んで、
今作のラスエボはと言うと太一達は大学生(大人)になってるんですね。
もう壊滅的で滅茶苦茶な前作を観せられてるもんですから心配で心配で………
しかし安心して下さい!!
なんと今作………ただの名作やないかい!!
評価(ネタバレ含む)
そんな大きな不安とほんの少しの期待を胸に(1人で)レイトショーに向かいましたが……
冒頭のオシャレな文字列、そしてお馴染み「ボレロ」のメロディーが流れるやいなや……
そこには大人になった太一達が!!
変わらないアグモンが!!
スクリーンを縦横無尽に暴れまわっているではないか!!
- (どっかのtriとは違う)迫力ある戦闘シーン!!
- (どっかのtriとは違う)テンポのいい会話!!
- (どっかのtriとは違う)明確なストーリー!!
これだよ!!!!
僕らが求めていたのはこれなんだよ!!!!
↑気分は正にコレ
最初の敵がパロットモンなのがまた……良いですねぇ。。。
最初の劇場版に出てきたファンには思い出深いデジモンですよね。
パロットモンの例は少し露骨ですが、それ以外にも細かいファンサービスと言える描写が嫌味なく散りばめられており、ファンなら観てるだけでニヤけてしまうこと請け合い。
そんな冒頭から期待値を上げる演出の後も安心の出来。
ストーリーは有りがちっちゃ有りがちですが、LASTに相応しいテーマでした。
「選ばれし子ども」から「大人」になる上で必ず訪れるパートナーデジモンとの別れ。
それを知り、子ども達の未来を奪いパートナーとの永遠の時間を与えることで救いとする敵。
辛い別れが待っていても未来に進む事を選ぶ太一達………
もう……号泣ですよ……!!!
敵の辛い別れがあった過去など、細かい精神描写もしっかり描かれているので共感できるし、何より分かりやすいテーマ。
どっかのtriとは違ってハッキリと物語のスタートとゴールが見て取れます。
「ストーリーが予測できるなら詰まらないんじゃないの?」なんて思うかもしれませんが、
そうさせないのが制作陣の腕の見せどころ。
そしてこの作品はしっかりした演出、丁寧な描写など、
紆余曲折あったデジモンアドベンチャーという物語にちゃんと落としどころをつけた素晴らしい作品でしたよ……!!
良かった点
前述の細かいファンサービス的な過去作の描写はもちろん、大人になった選ばれし子ども達のリアルな描写が良かった!!
太一とヤマトは進路に悩む大学生、光子郎はITの社長、医者を目指す丈、ミミちゃんはネット販売の雑貨屋を立ち上げるといった「あの頃のまま」成長した子ども達……
それだけで何だか嬉しくなっちゃいますよね。
唯一、空の描写は劇中ほとんどありませんが公式のYouTubeにて前日譚か描かれています。
これだけ見れば何のこっちゃ分かりませんが絶対観ておくべきです。
印象が全然違ってきます。
それぞれの選択をして別々の道を歩んでいる子ども達が丁寧に描かれているのが本当良かった……!!
それだけで作品に深みが出ているような気がしました。
太一とヤマトがビール飲んでるとこなんてもうっ……心にクるものがありましたね。
もう1つ良かった点として、
本作の敵でありゲストキャラ、メノアさんの描写が挙げられます。
前半は仲間として、後半はホラーな魅力溢れる敵として、何より強さと弱さを併せ持った共感できるボスキャラとして100点とも言える働きをしていたのではないかと思います!!
大人になっていく選ばれし子ども達と、大人になってしまったメノアの対比がしっかりと描かれていたのが今作が成功した最大の要因かなと。
あっ、02組の活躍も良かったですね!!
triではあんまりな扱いでしたが今回は素晴らしい!!
デジタルワールドでは太一達、現実世界では大輔達といった活躍の場がちゃんと与えられてましたよ!!
久々のエクスブイモン格好良すぎぃ!!
悪かった点
全体的に満足いく作品だったのでほぼイチャモンになりますが……
- メインキャラ以外の活躍が足りない
- 新しい進化のデザインセンス
この2つくらいでしょうか。
空とピヨモンの描写が無いのは狙いとしても太一、ヤマト、光子郎以外のメンツは戦闘において特に活躍はしません。
ラストバトルの時も進化した姿は見せてくれましたが戦闘は遠目で少しだけ。
まぁtriと違って1作のみなので尺的な理由かもしれませんが少し残念ポイント。
しかし、あえてメインキャラを絞ったことで一本の映画として纏まっている部分もあるので良いポイントでもありますが……
ズドモンが見たかったよう……
そしてアグモンとガブモンの新たな進化。
んー……鑑賞中は盛り上がってた場面だし特に気になるほどでは無かったけど……
冷静に見るとダサい……かな……??
デジモンは進化を重ねるごとに人型になっちゃう悪い癖がありますが今回のは流石に人に寄せすぎなような……
メタルシードラモンとかホーリードラモンの流れがいいと思うんだけどな……
最後に考察的なアレコレ
個人的なことですが僕の初恋の人 空について。
YouTubeの前日譚でもある通り進路に悩む太一やヤマトと違い空はいち早く自分の進む道を決めています。
なので作中の理論的には太一達よりも早くパートナーデジモンとの別れが訪れるはずですよね。
作中で「戦わない」という選択肢をとった空に批難の声もあるかもしれませんが、ラストシーンのメノアさんの世界に連れてこられていない所を見ても恐らくピヨモンはすでに………??
そーいったあえて描写していないことで観る側に想像させる映画って………いいよね。
二十歳前後に訪れる大人になりきれない時期を過ごす太一とヤマト。
いち早く自分の道を決めた空とメノア。
着実に目標に向かう丈、ミミ、光子郎。
ぼんやりと進む道を探し始めているタケルとヒカリ。
現在アラサーの僕には全員の気持ちが分かるような気がします……
年齢だけの意味でなく大人と子どもの間を描いた作品としても観る価値のある映画だと思います。
僕と同年代の方や観るか迷っている方、絶対観たほうがいいですよ!!!!
おっきくなったね(泣)
P.S.
上映時間までの間にデジモンのガチャガチャ回してたとき後ろで「うわっ…」って言ったカップルの女の方、アナタのことは忘れません。
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