こんにちは。
またまた映画ドラえもんです。
今回はそこそこの不人気作「ドラえもん のび太の南海大冒険」です‼
「ドラえもん のび太の南海大冒険」は1998年に公開された作品。
97年にF先生が亡くなっているので最初から最後までF先生が全く関わっていない作品になります。
だからかあまり人気がないような…??
あらすじ
グループで海の研究をしていたのび太が宝島に興味をもち冒険に出たいと言い始める。
ドラえもんの道具「宝さがし地図」で見事宝のありかを見つけ出し海賊船で海に出るが、時空の乱れから17世紀のカリブ海にタイムスリップしてしまう。
海賊の戦いに巻き込まれたのび太は1人海に落ちて流されてしまいドラえもん達はのび太を助けるため海賊達と宝島を目指す。
こんなところでしょうか。
まず‼不人気作になった理由です‼
それは……
主題歌‼‼
オープニングの「ドラえもんの歌」もエンディングの「ホットミルク」も歌い手は当時の人気モデル「吉川ひなの」さんです。
これが甘ったるい鼻声&棒読みのように聞こえるメロディーという見事なミスキャスト。
F先生が関わっていないので歴代の主題歌を担当していた武田鉄矢も降板という訳です。
不人気ポイントその②
「深いメッセージの欠如」
はい。
僕が感じ取れていないだけかもしれませんが、昔のドラえもんにあった環境問題を始めとした問題提起的な要素は無いように思います。
それと同時に魅力の1つであった「ホラー感」もありません。
言い換えれば「毒気が無くなった」というところでしょうか。
この辺りが不人気たる大きなポイントだと思います。
しかし‼
この作品そこまで酷いものでしょうか??
みなさんちょっと言い過ぎじゃないですか??
主題歌ですが僕けっこうホットミルク好きなんですよ。
そりゃ確かに下手だし歌詞は作品に合ってないし変なセリフもあるけど全然悪い曲ではないですよ??
何にも気にせず聞くとほんわかしていい感じじゃないですか??
あ、オープニングは擁護しようがありません。お好きに叩いてください。
ストーリーもそう。
確かに毒気はないし深みという点では旧作に及びませんが、
単純に冒険ものとしては歴代の中でも満足できる出来だと思います。
はぐれたのび太と海賊と行動するドラえもん達との2グループで進んでいくストーリー構成や、ジャイアンの葛藤、改造動物のアイデアなど、ワクワクする要素がテンコ盛りです。
今作は特にジャイアンにスポットが当たっています。
ゲストキャラの女の子ベティとのちょっとしたフラグや、のび太の手を離してしまった事への後悔の描写、冒険パートでは劇場版ではお馴染みの正義のガキ大将ぶりが遺憾なく発揮されています。
ジャイアンファンは必見と言えるでしょう。
↑このシーン激熱です。
今度は絶対離さないぞ‼
その他、改造生物が巣食う島でのハチャメチャ具合などまるでディズニー映画のよう。
今作は大味な点も含めて少しアメリカの作品っぽい要素が目立つかも。
↑このデザインセンス……良くないっすか??
それと今作は悪役がいい味出してます‼
敵の大将はキャッシュという改造生物を戦争の道具として売り出している時間犯罪者&武器商人という中々悪どいヤツです。
しかしコミカルな描写が多く子どもでも楽しく見れる平和な悪人に仕立てています。
↑可愛いヤツです。
味方も海賊ということでとても頼もしい。
メインのゲストキャラであるキッド船長やベティは勿論のこと、
パンチョとゴンザレスという凸凹コンビにも活躍の機会があり物語に華を添えています。
↑敵の服を奪うというそこそこの悪知恵を披露してます。さすが海賊。
最後に少しツッコミ。
ドラえもんのポケットが使えなくなるのはこの時代のあるあるネタとして、
少しだけ残っていた道具の汎用性高すぎ‼
コンニャクなんか拾うな‼
海賊のくせに‼
↑おしり印てなんじゃい‼
いや、この辺のギャグは子ども向けで大変よろしいです。はい。
のび太‼
あの激流の中流されといてメガネが無事な訳あるか‼
くっついてんのか‼
ギチギチか‼
未来人少しは武装しとけ‼
素手の海賊と子供に負けんな‼
以上。
正直たいしたツッコミどころは無いです笑
とてもテンポよくストーリーが進みますし説明不足の箇所もなく冒険の描写もキャラクターの心理描写も十分なとっっっても楽しい娯楽作品に仕上がっていると思います。
夢たしかめ機が活躍するなんてナイスなシナリオっすよほんと。
深みや裏のテーマこそ無いですが、
現在の新ドラえもんシリーズにも通じる所が多い作品なので、
新ドラ世代にも旧ドラ世代でも楽しめる作品だと思いますよ‼
以上‼
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